夕暮れの浜辺。
南の島の男たちが、輪になってボールを蹴っている。
青いTシャツのロゴは、よく見るとAdidasではなくAdodas。
裸足の人もいる。
サンダルを脱いで近づいていくと、さらさらした砂が、
ときおり意外な力で、ぎゅっとかかとを押しかえしてくる。
男たちの声。
なにやらはしゃいでいる。
みんなで、蹴る回数でもかぞている?
腹を抱えてわらっている男もいたりして、
もしかしたら、蹴る+しりとりみたいなルールなのか。
いや、+だじゃれなのか。
輪からそれたボールが、こちらに転がってくる。
追いかけてきた男に、なにをしているのかとたずねると、
ogiriという答えが返ってきた。
大喜利。
まさかの。