2021-07-06 桃 食べる 楽しむ 白々とふくよかに頬を染めたる紅顔 軽やかに満ちるやわやわとした色つや みどりごをいだくかのごとくそっと手にとる たおやかにして無垢なるおもさ 薄皮をむいて広がるすずやかな甘い香りに目をとじて ひとくち ほおばると さらさらと水のような蜜がたちまちにあふれ 引いては寄せ、寄せては引いて思わずよろめいたつま先にまで、潤いがさざ波立つ いつしか、おお波にさらわれて行きつく先は…とにかく高いところ それだけは確信している お題「昨日食べたもの」