雅日ノート

自分らしく楽に生きるためのヒントになったらいいな、な不思議系お話集

江戸の夕焼け

 

だいだい色の夕焼けが暮れなずんで
薄紫からしだいに藍色になっていく時間が

 

てまえは好きでございまして
正直、てまえにとっていちばん贅沢な時間でございますが

 

れいわ?に商いにいった者から聞くと
家路に向かう乗り物のなかではみんな
じぶんの手のひらを見てるというじゃございませんか

 

ひとさし指でかるく触れたり
親指を器用に上下させたりしてるって

 

てまえのように夕焼けにみとれてる人なんか
ひとりもいなかったとか

 

 

実は来年、れいわに行くように言われてるんですが
てまえ、大丈夫でしょうか?